服を見つけていくということ
このごろ好きな服がよくわからない。
いや年月を経ていくほど自分の好きなものがわからなくなっていく気がする。
最近のファッションなども「ジェンダーフリー」特集が組まれているようだ(読んだこともなく。あてにもしていない)
たしかに待ちゆく人をみていても、わかりやすく女子・男子の服を着ている人をあまり見かけない。むしろそれ自体がカッコ悪いとさえ思っているのかもしれない。
トレンドなのか、自分がレディースのダボっとしたパンツをはくとどうもダサい。傍から見ててもかっこよくあまり見えない。リラックスなのかラインを隠すものなのかよくわからない。日本は流行だというとそれ一択がほとんどでどこへ行ってもそれしか売ってない。
「ジェンダーフリー」とか「性差をこえたクロスボーダー」とか大々的にコピーが書かれていても実際それぞれの性に属したものの前提で規格がつくられているものが多いと思う。
本当の意味で性別を越えるような服を着たいと考えると、そこには自分自身が何をもって服を選ぶのかに立ち変えざるをえない。コピーだけでは買えないし着こなす自信がない。不思議なもので「性差はないですよ」と言われると逆に悪い方が引き立って見えてしまうことがよくある。
服を買う時、自分はネット通販はあてにしておらず、ほぼ店舗で買いたい。
手に取った時の服の肌ざわりや色味もそうだけど、単に店舗の雰囲気まで見て周るのが好きなのである。
この前たまたま通りがかり気になったのが「Design Tshirts Store graniph(グラニフ)」というお店。
「世界中のアートやアーティストをつなぎ、キャンバスにみたてたTシャツやアパレルアイテムにデザインを施している(HPより)」ブランドとのこと。アートだけでなく有名なキャラクターやテレビ、マンガなどともコラボレーションしているらしい。
ゆるっとかわいい系の柄が多い印象であまり気にはとめてなかったが、何よりユニセックス規格(女性服もメンズライン)で作られているのがうれしい。
僕のような人間にはレディース、メンズ、ユニセックスの表記の違いだけで心の安心材料は違うのだ。Tシャツはほか季節ごとに長袖、パーカー等もあり、Tシャツと同じ柄で夏、冬そろえることもできそう。
この日はコントロールベアのスウェットとドクロの絵のシャツを購入した。
着てみるとちょうどいいゆったり感と、「ユニセックス」という響きの安心感に包まれる。(←特にこれが大事)性差に配慮している等コンセプトはないが直接お店で確かめて買える喜びがここにはある気がした。
現在はトップスがメインだが今後はボトムスラインも作ってもらえるとありがたい。